ディズニーシーにはさまざまなアトラクションがありますが、障害のある子が一緒に楽しめるか不安がありますよね。
そこで、今回は自閉症の息子が実際にのったアトラクションの感想をお伝えしたいと思います。
特性のある子とディズニーシーに行く前などに、少しでも参考になれば嬉しいです。
自閉症といってもだいぶ個人差があるので、その子にあったアトラクションを見つけていただけたらいいなと思っています。
どんなアトラクションか絶対にネタバレしたくないかたは閲覧注意です。
それではいってみましょう。
ニモ&フレンズ・シーライダー
小劇場のような室内アトラクションですが、人数が集まるまで部屋の前で少し待機する時間があります。
室内では、横並びの列に座りシートベルトを着用します。
部屋は暗くなりますが、前方のスクリーンが明るいので暗さは気になりません。
思ったより水に濡れる場面があり、感覚過敏の子は注意が必要かなと思います。
子ども的には好評でしたが、アトラクションの楽しさというより、ニモのキャラクターたちの可愛さのほうに目がいっていた様子でした。
マジックランプシアター
主に劇場での鑑賞になります。
劇場に入る前に広場でしばらく待機する時間があり、入り時間によってはけっこう長く待ちます。(少しですが座る場所もあります。)
劇場ですので映画館のような横並びの座席になっており、特にシートベルトなどはありません。
3Dメガネを着用するシーンや、座席がガタガタと動く場面があります。
個人的にはびっくりするほどではないと思いますが、予想外のことが苦手な子には先に伝えておいたほうがいいかもしれませんね。
内容はコミカルで明るく面白いです。劇や舞台が好きな子におすすめ。
ソアリン:ファンタスティック・フライト
DASを利用して入場しましたが、エレベーターを使い地下に降りるように指示されました。
(キャストさんの誘導は特になし)
広場に着くと他のゲストさんと合流し、物語が始まります。
アトラクションでは横並びの座席に、しっかりめのシートベルトを着用します。
高いところでのアトラクションとなるので、高所が苦手な子にはおすすめしません。
アトラクション途中には、香りを楽しんだりする場面もあります。
映し出される景色がきれいで、浮遊感と爽快感が楽しめます。
脳への刺激が好きな子どもも満足していた様子でした。
乗ってしまったあとは簡単に降りられませんので、乗れるかどうか迷っている場合は慎重に決めたほうがいいかもしれません。
シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ
水の上をボートで移動するアトラクションです。
横並びで座り、安全バーなどは特にありません。
比較的ゆったりとしていて穏やかなアトラクション。
ディズニーランドのイッツアスモールワールドに似ています。
雨のゾーンがあり、少しだけ濡れる場面がありますが、一瞬だけなのでそこまで気にならないかと思います。
不安な子には乗る前にひと声かけておくと安心ですね。
また、乗船中はずっと歌や音楽が流れていますので(けっこう大音量)、音に敏感な子は気をつけたほうがいいかもしれません。
アクアトピア
1グループ3人まで、横並びで座るかたちになります。
安全バーがあるので、落ちることはありません。
DAS利用の際は、地震などの非常時に水の上を歩いて避難する可能性があるので、自力で避難できるかどうか確認されます。
山側と海側に行く2つのコースがあるようで、どちらがいいか選ぶことができました。
滝のようになっているゲートのほうに行きたい場合は、海側を選ぶと通ることができるかもしれません。
どのコースを選んでも、基本的に水に濡れることはなさそうです。
くるくる回ったり、前後左右に動いたり、予測できない動きがおもしろいです。
いつも空を見上げてくるくる回ったりしているうちの子は、このアトラクションが一番好きなようです。
脳への刺激がいいのでしょうか。
ヴェネツィアン・ゴンドラ
ゴンドラに乗って、ディズニーシー内の運河をめぐります。
シートベルトなどはありませんので、多動の傾向がある子は注意が必要かもしれません。
そこまで揺れたりはしませんが、静かに座っていられる子に向いているかと思います。
ゴンドラの両側が座席となっており、横並びで座ります。
他のゲストと向かい合わせになるので、もしかしたら他の人の視線が気になってしまう子もいるかもしれませんね。
アトラクションとしては、とてもきれいな景色を楽しめるのでゆったりと過ごしたいときにおすすめです。
うちの子は水が好きなので、周囲の景色を眺めながら静かに楽しんでいました。
笑顔の素敵なゴンドリエ(キャストさん)が運河を楽しく案内してくれます。
カメラを向けると自然にポーズをきめてくれたりと、ゲストサービスは随一でした。
トイ・ストーリー・マニア!
ひものようなものをひっぱり、スクリーン上に向かって発射する、的当てアトラクションです。
アトラクションの間は、3Dメガネをかけて楽しみます。
定員12名とありますが、グループごとに座席が分かれているので周りの目は気になりません。
2名横並びと考えておけば大丈夫です。
かなりスピーディにすすみ、周囲はカラフルな色合いが多いので、刺激を好む子におすすめ。
とにかく目からの情報が多めです。
賑やかでととても楽しそうな雰囲気ですが、特性によっては音が辛いと感じるかもしれません。
シューティングゲームということで最後に点数が表示されますが、特性によっては一番厄介だと感じます。
勝ち負けの概念があるので、自分が一番じゃないと絶対にダメ!というような子はちょっと注意が必要かもしれません。
うちの子は負けてしまって、すこし落ち着きを失ってしまいました。
ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ
ポートディスカバリーとアメリカンウォーターフロントを行き来できる列車です。
シートベルトなどは特にありません。
こちらはアトラクションではなく移動手段扱いになるそうで、DAS利用の際は時間短縮となり一番早い列車に乗車できます。
窓に向かって横並びに座るため、対面も気になりません。
窓からは景色を楽しむことができ、特に夜になるとライトアップされた園内がとてもきれいです。
ちなみにベビーカーや車いすのかたは、そのまま乗ることができます。
乗車場所は2階にありますので、キャストさんに声をかけてエレベーターを利用しましょう。
海底2万マイル
潜水艇を模した個室に、2名用の座席が3ヶ所配置されています。
シートベルトなどはありません。
席が離れているため同室にいる他のゲストさんは気になりませんが、話し声などは若干聞こえるかと思います。
終始暗く怖い雰囲気なので、そういった感じが苦手な子には難しいかもしれません。
エントランスからアトラクション乗り場までもけっこう歩きましたが、乗車口までずっと暗めの雰囲気でしたね。
また、一時的なシーンでですが、かなりの光や雷などの爆音があるので気をつけたほうがいいです。
思ったよりすごいです。
宇宙人のような見た目のキャラクターも出現するため、苦手な子はとことん苦手な気がします。
うちの子は暗闇に怖がり、光や音に驚いたあと、キャラクターに恐怖して涙目になっていました。
本当に怖かったらしく2度と乗らないそうです。
逆に好きな子には刺さると思いますので、見極めが重要ですね。
まとめ
以上、今回ディズニーシーで利用したアトラクションについてまとめてみました。
いつもこういったテーマパークなどに行く際は、個人的なチェックポイントとして乗車前の待機時間(ストーリーなど解説含め)があるかどうかをチェックしています。
大声を出してしまったりなど、周りへの配慮が難しそうな場面は極力避けたいので、入場口からダイレクトに乗れるアトラクションを優先的に選んだりしています。
今回はアトラクションをたくさん回りましたが、パレードやキャラクターグリーティングなども楽しそうですね。
楽しみ方は十人十色。
本人や周りの人が楽しく過ごせることが一番です。
この記事が少しでも誰かのお役にたてればとても嬉しく思います。