今回読んだ本『10歳からの脳タイプ別勉強法 成績が上がる!』は、小児科専門医として活躍されている加藤俊徳(としのり)先生の著書です。

脳の病気を治療するだけでなく、「脳の学校」代表として脳のトレーニング法を開発したり、有名私立中学への受験指導も行っているそうです。


タイトル

10歳からの脳タイプ別勉強法 成績が上がる!

著者

加藤俊徳

出版

世界文化社

ページ数

144ページ

この本を読むのにおすすめの人
  • テストの点数・成績を上げたい
  • 効率よく勉強する方法が知りたい
  • 小学校高学年〜、その保護者

自分の脳を攻略「脳をうまくつかう」とは?

加藤先生によると、人間の脳の働きには大きく分けて8つあるそうです。

  • 聞く力
  • 見る力
  • 吸収する力
  • わかる力
  • 動く力
  • 伝える力
  • 考える力
  • 気持ちを知る力

頭が働いている=8つの力が働いている
という状態。

この「頭が働いている」「働いていない」とはどういう状態なのか、イラストをつかってわかりやすく解説されていました。

頭がしっかり働いているかどうかを、自分で気づくことが成績をあげるための一歩だということです。

頭を働かせる方法として「体を動かす」「まちがい直しをする(できない→できるにする)」などがあります。

自分はどのタイプ?得意な脳の力を知る

まずは自分の得意な力、また苦手な力を把握することから。
いかに8つの力をすべて働かせるかがポイントだそうです。

ちなみに8つの脳を同時に働かせるものとして「音読」があるそうで、小学校の宿題で毎日のように出されているのはそういうことだったのか?と驚きました。

本には脳診断ができるページがあり、簡単に自分の脳タイプがわかります。

診断のあとは、自分の脳タイプに合わせた教科別おすすめ勉強法(国・算・理・社・英)などが紹介されているので参考にするといいでしょう。

脳診断の結果まではフルカラー、それ以降は単色カラー(オレンジ色)となっています。
文字も大きくて全体的に読みやすいです。

なぜ10歳なのか?

加藤先生によると、人間の脳はとくに10歳前後から急激に成長していくようです。

この時期に自分の脳タイプに合わせて学習していくことで、成績をあげたり、なりたい自分に近づけるということだそうです。

脳の力を意識することが成績につながる

また、脳タイプとは別に

  • 勉強のやる気が出ないときはどうしたらいい?
  • 勉強は何分やると成績があがるの?

など成績アップにつながる方法や、苦手な教科の克服法などがのっています。

脳の力をベースに、「こういうときはこうするといい」という学習のコツを教えてくれているのでとてもわかりやすかったです。

また、学習塾で教えてくれるような「テストの攻略法」などもあり、とても参考になりました。
このあたりは保護者も参考になると思いますので、読んで子どもに教えてあげるのもいいかなと思います。

ほとんどの勉強は一朝一夕で身につけられるものではありませんが、参考になることが多かったです。
最後まで「なるほど」と感じながらあっという間に読み終わりました。

全体的に「成績をあげる」ことに振り切っている内容だったので、私はとても好きでした。
効率的な勉強方法や勉強の裏技、コツが知りたいかたは一読しておいて損はないと思います。

気になったかたはぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。